Hanging Rock Winery ハンギングロック ワイナリー
設立/1983年 Macedon(マセドン地区) オーナー/ワインメーカー(醸造責任者)/John Ellis,Robert Ellis ヴィティカルチャリスト(ブドウ栽培責任者)/John Ellis,Robert Ellis
ハンギング・ロック・ワイナリーは、ヴィクトリア州の大変冷涼な気候のマセドン地区‘Jim Jimジムジム’ と呼ばれるなだらかな丘にあります。 メルボルン から北西へ車で約1時間ほど、州のちょうど中央に位置します。 世界的にも知られている70年代の映画 “ピクニック・アット・ハンギング・ロック”の舞台になった岩山ハンギング・ロックから近いこともあり ワイナリーの名前の由来となっています。
オーナーであり最高醸造責任者のジョン・エリス氏はワイン業界に40年を超えて携わってきた人物、 今ではビックブランドに成長したローズマウントの初代ワインメーカーとして活躍し、そこからヴィクトリア州へ移りティスドールワイナリーの立ち上げを行いました。そこで豪州初冷涼産地でシャルドネを醸造し、豪州初メルロー種のワイン醸造、豪州初カベルネメルローワインをリリースなど、豪州ワイン産業に多大なる影響を与えた人物です。
また、彼を支える妻のアン・エリス氏はハンターヴァレーの老舗180年以上の歴史ある「ティレルズ家」出身。 そんなミラクルな二人が出会い「夢」であり「目標」にしたのが、オーストラリア最高のスパークリングワインを作ることでした。
フランス、シャンパーニュ地域にも似た冷涼地マセドンの気候は オーストラリアで最も寒い地域の一つと言われるほどで、 彼らの造るスパークリングワイン「マセドン」はあの有名なボランジェやクルュッグのスタイルで仕込まれ、 大変長い熟成期間を経てしか出荷されない本物のプレミアムワインです。 1992年の発売以来、数々の賞を獲得し、賞賛の声が多く寄せられ、 ついに1995年には‘ベスト・オーストラリア・スパークリング’を獲得。 オーストラリアの有名なワインライター ジェームス・ハリディ氏は マセドン キュべ テンを “本当に完璧だ、私は今までこれほど素晴らしいオーストラリアのスパークリングワインに出会った事がない!”と語っています。 ここに至るまでにもエリス夫妻は‘ジムジム’ソーヴィニョン ブラン、ヒースコート シラーズ‘を含む数々のプレミアムワインを造ってきました。 ‘ジムジム’ソーヴィニョン ブランも同じように数々の賞を受賞し、 ロンドンでは‘世界のベスト ソーヴィニョン ブラン’に選ばれました。 ‘ヒースコート シラーズ’は48個のゴールドメダル、3つのトロフィーを12年間で獲得しています。 また、‘ロックシリーズ’は品種の特徴がはっきりと出たストレートなおいしさが人気のレーベルで、 品種によりラベルのカラーを変えるなどスタイリッシュな今風のスタイルのワインです。
世代は変わり現在は長男のRobert Ellis(ロバート・エリス)がワインメーカーとしての才能を開花させています。
アデレード大学にて醸造学を学び卒業後、南オーストラリアのワイナリー(SCパネル、ヒューイットソンでは4年)にてヴィンテージを過ごします。それから南アフリカのステレンボッシュ・ローレンシュフッド、ブルゴーニュ、ドメーヌ・モンティ―ユ、ルロワ、アメリカに渡りオレゴン、ドメーヌ・セリーヌ、そしてシャンパーニュのジャクソンにてヴィンテージを過ごし2011年にハンギングロックワイナリーへ戻ってきました。
北半球では著名産地と言うだけでなく素晴らしい生産者にて経験したワイン造りなどが活かされていて、ここ数年におけるワインコンペティションでの受賞履歴を見ていると一目瞭然。今後も目が離せない生産者となってきました。
長女、Ruth Ellis(ルース・エリス)はアデレード大学でマーケティングを学び2005年にワイナリーへ戻り、マーケティングとブランド・アンバサダーとしてワイナリーの顔となり営業活動に励んでいます。
オーストラリアのワイナリーには「ワイン・ドッグ」と呼ばれるほど家族として生活を供に過ごす犬がいます。ここハンギングロックにも「ルーシー」という名の彼女はセラードアで毎日来客する人たちを出迎える役目をしており看板犬です!
そのルーシーが「ワイナリー・ドッグ」という豪州のワイナリーで飼われている犬を集めた写真集に掲載されたのはもちろんですが、60セントの切手にもなりました。
MACEDON RANGES LEADER MARCH 12, 2013