DOMAINE A ドメーヌ A
設立/1973年 Coal River Valley(コールリバーヴァレー地区)
オーナー/Peter&Ruth Althaus ワインメーカー(醸造責任者)/ヴィティカルチャリスト(ブドウ栽培責任者)/Peter Althaus ピーター アーサウス
ドメーヌA、ストーニー・ヴィンヤードはピーターとルース・アーサウス夫妻の所有するタスマニア南部、コール・リバー・ヴァレーのにある20haのぶどう畑にあります。個性ある良質なワインをつくるためにぶどう作りから瓶詰まで徹底して自社にこだわっています。瓶詰後5年位の間に飲んでおいしいワインはストーニー・ヴィンヤードのレーベルで、より厳選された特定のぶどうから良年のみに造られるプレミアムワインはドメーヌAのレーベルで造られます。どちらもヨーロッパの伝統的な造り方を基本にしたスタイルのワインです。
コール・リバー・ヴァレーは首都ホバートよりわずか車で30分ほどの距離にあり、ぶどう畑は1973年に前オーナーにあたるパーク夫妻が所有していたものでした。彼らが0.5haほどの土地に良質のブドウを植えたのがこのヴィンヤードのはじまりとなります。そしてこのブドウで造られていたその時のワインに感銘を受けたアーサウス夫妻は1989年にストーニーの畑を購入。長い間理想的な冷涼な気候の土地を探し求めてやっとこの素晴らしい畑にたどり着いたのでした。
丘の上にあるブドウ畑は温和な海洋性気候に恵まれ、雨量も年間を通して少ない地域です。長く乾燥したおだやかな気候の中、成長期にゆっくりと時間をかけて熟したブドウは凝縮感にあふれ、そこから出来るワインは香り豊かに、繊細さと凝縮感を備えた味わいに仕上がります。
畑は北北東向きの斜面にあり、ブドウは1haあたり6000本、北ヨーロッパで伝統的なトレリス仕立てで作られています。フドウの葉は1400mmの高さにあり、特にコール・リバー・ヴァレーのように低い南の緯度では夏の太陽の日差しを充分に取り込めるという利点があります。剪定、シュート・ポジショニング、摘葉、収穫などは全て手作業で行なわれ、コストや時間がかかっても、美しい色、繊細な香り、凝縮した味わいのぶどうを収穫するために一つひとつ丁寧に行なわれています。
ドメーヌA、ストーニー・ヴィンヤードはヨーロッパのワイン造りの伝統を基盤に、ニューワールドの最新の技術を用いてオーストラリアのその土地の個性を生かしたワイン造りを実践しているワイナリー。
新旧の知恵、技術が混ざりあうことで、品種の香り、味わいなどの個性が最大限に引き出され、すばらしいクオリティーのワインが造られるのだと考えています。